百合と言うけれど
百合は、色々な定義があります。ざっくりと言えば、女と女の関係性を描くもの。
つまり、友情も恋愛も含んでいます。
これは私の感覚ですが、友情で終わる百合は、オリジナルでも二次創作でもほとんど見たことがありません。要するに、恋愛に繋がったり、肉体関係(キスなど)を持つものが多いです。
理由としては、主に百合を愛好する層が10代後半以上であり、性的な要素が好まれるからだと考えられます。
また、百合を好む層の男女比はよく議論されますが、特に女性は異性愛者であってもレズビアンポルノを見るという事例もあるため、いずれにせよ、百合に出てくる女性キャラたちは性的に見られています。
このように百合は、性的なことと切り離せない関係にあります。R指定があれば別ですが、基本的には、ゴールがどこか、つまり性的かそうでないかは判断できません。
そして友情で終わる百合が少ないことを考えると、百合は女と女の恋愛を描くもの、となります。
また、男女恋愛の場合は少女漫画、恋愛もの、男性向けなどの仲間分けがありますが、百合はそのような仲間分けを得ることができず、百合としてまとめることしかできなくなりました。
(個人の見解なので、間違っていたらごめんなさい)
私はこの、百合の現状が不満です。
望みを簡単に言うと、肉体関係(キスを含む)かそうでないかを読む前に把握したいです。
BLの解釈違いによる住み分けみたいなものですね。
ただ、私が気にしているのは、どちらが攻めでどちらが受けということではなく、性的かそうでないかということです。
なぜこんなややこしいことを言うのかというと、「女と女の友情もの」を読みたいときがあるからです。
百合、特に二次創作の百合では、キスシーンによく出会います。
友情と恋愛がはっきり区別できるものではないことはわかっています。
たた、「百合」として描く以上、性的な関係が必要であるような空気を感じてしまうと、最近思います。
女と女=百合=恋愛、という公式が出来上がっている気がするので、女と女=恋愛とならない作品を読んでみたいです。
具体的には、いわゆる百合要素のないラブライブが近いと思っています。