音楽のダウンロード数
CDの売り上げ枚数でランクをつけることで、曲の人気を測る方法があります。
これは、今の時代に合っていないよく言われますが、私もそうだと思います。
その理由の1つが、いわゆるアイドルの握手券などの特典の存在です。
「楽曲そのものを所有する」という目的でCDを買うなら、大抵は1つで充分です。しかし特典が付いていた場合、その特典のほうがCDよりも欲しいという場合が出てきます。特に、特典が何種類もあったり、当たりはずれのある、イベントの抽選券だったりすると、ひとりがCDを複数買う理由ができます。
つまり、「CDの売れた枚数」は「その音楽を所有した人の数」と一致しないわけです。
そこで、ダウンロード数に注目してみます。
ダウンロードは基本的に、所有者にとって、1回ダウンロードすれば充分だと考えられます。
データの取引なので、所有者が(回線が繋がる場所なら)どこにいても取引でき、店舗などで物理的に音楽を受けとる必要がありません。そのため、(紙の)イベントの抽選券などの特典は渡しづらくなります。
要するに、楽曲のダウンロードであれば、特典目当てで1人が複数買うという事態が、CDで買う場合に比べて少なくなると考えられます。
だからこそ、「ダウンロード数」は、「ダウンロードにより、音楽を所有した人の数」とほぼ同じになると思います。(この場合、「CDを買ったりCDからダビングして音楽を所有した人」は含まれませんが)
私が強調したいことは、CDの枚数よりもダウンロード数のほうが、その楽曲自体の評価に適しているということです。
私の知識不足で、ダウンロードよりもCDが売れないと困ることについての理由はわかりませんが、「楽曲の評価」という面で見ると、ダウンロード数のほうが(楽曲そのものを目的としているという点で)自然な動機を測れると思いました。
個人的には、ランキングは1つの目安で、自分のお気に入りの曲に出会えることが嬉しいです。
そしてその曲を産み出してくれた作者さんに感謝しています。
作曲する側も聞く側も楽しく続けられる仕組みが理想的ですね。