改めて、結婚と出産をしない理由
改めて、というのは、ここ1年でいろいろと考え方に変化があったからです。
簡潔にまとめると、
1ひとりでいるのが楽
2今世、大変
です。詳しく解説します。
1ひとりでいるのが楽、とは私の性格です。友達とたまに会うことは好きですが、私の場合、家族であっても他人と一緒の空間にいることは、それなりにストレスが溜まります。私が物音に敏感だったり、日常的に起こるプチ喧嘩みたいなものも、とても引きずります。「人にされて嫌なことは人にするな」という言葉がありますが、私は人にされて嫌なことのハードルが低すぎるうえに、その多くが特大ブーメランです。
2今世、大変とは、(まあいつ産まれても生きるのは大変ですが、)今の自分が既に大変な時代に生きていると思うということです。
「今、しあわせですか?」と聞かれたら、「うーん……」となり、しあわせだとは思えません。
衣食住には恵まれていて、そこはとても感謝していますが。
なぜしあわせじゃないかというと、生きるためにはお金を稼ぐ必要があり、何かにつけて「ブラック」という言葉を聞きます。生業であるはずの仕事でしあわせそうではなくとも、苦しんでいなさそうな人を、あまり見かけません。「生きることは苦しみ」という考えがそのまま当てはまっているのが現状だと感じます。
産まれたからには自殺は何か違うと思うので、生を全うしますが、「自分より後に生まれてくる命にこの世界をおすすめするか」と聞かれたら、「No」です。
人生には苦しいことが多いからこそ、「生きるのはすばらしいことだ」ではなく、「生きるのは大変だよ。苦しいよ」ということを言ってくれる大人がいてくれたらよかったと、大人になった今なら思います。それは決して自殺を勧めているのではなく、現状を冷静な目で捉えた、一つの意見です。
「今の若者は夢がない」という言葉を聞くことがありますが、夢を持つ必要はなく、毎日を地道に重ねていくことこそが尊いことだと、私は思います。