男とか女とか
男とか女とか、性別の概念が恋愛をしにくくしていると思います。
恋愛に性別なんて関係ないと言いたいわけではありません。
人間って記号化できるもんじゃないな、と言いたいのです。
女性、20代、4人家族、姉がいる、と条件を絞っても、近所に仲の良い異性の友達がいたとか、小説の世界にハマったとか、どうしても個性が出てきます。私はそれこそが面白いと思うのですが。
メディアなどで、こういう女性はモテるとか、こういう顔やスタイルが人気とか言う話はよく聞きます。それは娯楽としては面白いですが、一部の人を苦しめているような気がします。
女装ではなく、純粋に自分を綺麗に見せるためにメイクする男性。
男兄弟の中で育ち、言葉遣いも丁寧ではなくなった女性。
メイクは女性がするもの。荒い言葉遣いは男性のもの。
そういう世間の常識に縛られていたら、深い関係はとても結べないのではないでしょうか。
二次元を見ていてよく思うのは、二次元は記号化の文化ということです。
男らしい、女らしいに始まり、ツンデレ、癒し系、ドS、猫耳、ボーイッシュや男の娘。
また、二次元においてギャップ燃えがありますが、これは正反対、またはあまり関係のない2、3個の記号を組み合わせたものだと思います。
クールなのに実は癒し系とか。ボーイッシュな見た目なのに心は乙女とか。
二次元とは逆に、三次元の人間は、ひとりで多様な側面を持っています。
料理とサーフィンが趣味で、アウトドアの知識は本で仕入れるとか。
側面は2、3個ではなく、何十個にもなります。その中に、いわゆる解釈違いが含まれていても不思議ではありません。数が増えるほど、それに当たる確率は増えます。
要するに、二次元と三次元の違いは多様性だと思います。
また、ネットでは三次元の人間であっても、記号化された、二次元的な情報として伝わりやすいです。
だから三次元で深い関係を築くためには、いわゆる解釈違いや地雷を避けるためにも、お互いの距離感が必要になってくるのだと考えています。