ファンタジーが居場所
二次元のキャラに本当の意味で会えることは、ないと思う。それはきっとしあわせなことだ。
子供の頃は夢を見る。明るい未来が待ってる、憧れの人にいつか会えると信じている。
大体は何かによって打ち砕かれるのだが。
そうやって、夢を打ち砕かれることが、大人になることだとも言える。子供と大人の大きな違いは、現実を踏まえて考えられるかどうかだと思うから。
早熟な子供は、そうでなくてもある程度時が経つと、人は気づく。夢は壊れるものだと。
そこで生まれたのが、ファンタジーではないだろうか。
二次元もまた、ファンタジーである。そう考えると、二次元を好きでいられることはしあわせだと思う。
なぜかというと、壊れることがないからだ。触れられない、だからこそ壊れることはない。
二次元キャラと触れ合えない、と嘆くのをよく聞くが、それは「最近、恋人とケンカしちゃって…」くらいのニュアンスかもしれない。
苦しい恋でも、後からいい経験になったと言えるように、二次元キャラへの恋も、どう考えても報われない恋も、いい経験とやらになるのではないか。
三次元の人間だからこそ得られるものはたくさんある。でも、二次元キャラからだからこそ得られるものもあると私は信じている。