機械に心はいらない
機械に心はいらない。私はそう思います。
機械に心はいらない 目次
1人間○ 機械×→心、自由意思
2人工知能は「学習」能力
3心の暴走はよくない
4性善説は幻想。性悪説を信じるほうが上手くいく
5人に寄り添う機械は、「寄り添っているフリをする」のが最適
6対人仕事の闇
7まとめ
説明を始めます。
1人間○ 機械×→心、自由意思
機械にあって人間にないもの、それは心です。自由意思です。
機械は疲れません。不具合を起こすことはあっても、人間みたいにこまめな休息や精神的なケアはいりません。よって、人権みたいなものも必要ありません。
心がないことによるメリットがあります。それは使う側も心なしで大丈夫なことです。
人手不足が叫ばれていますが、その一方で機械化したほうが楽だけど、わざわざ人が行っている仕事は多くあります。機械の設備費用より人件費の方が安い場合もありますが、「機械に仕事を奪われた人間はどうやって食べていくんだ」という批判は、技術の進歩を妨げているように感じます。
多少お金がかかっても、過労死によって企業側が恨まれることなどを考えれば、機械化を進める方が合理的だと思います。
2人工知能は「学習」能力
人工知能という言葉をよく聞きます。私は、人工知能は「学習」能力のことだと理解しています。
教師データから学んだことを組み合わせて新しいことを産み出す能力だと理解しています。
今までの機械だと命令されたことしかできなかったのが、理論的な意味で「自分で考える」ことができるようになりました。人間が行ってきた「頭を使って仕事をする」みたいなものですね。
3心の暴走はよくない
極端で不謹慎な例ですが、人は時に復讐を望みます。交通事故で身内がなくなった時に、その原因を作った運転手を一生許さない、といった具合に。
物事にはメリットとデメリットがありますが、心のデメリットはとても恐ろしいです。人の感情や意志の力は大きいです。革命でも殺人でもやってのけるほど。
もちろん、機械や過失による事故もありますが、恨みによる出来事は本当に恐ろしいと感じます。
心は見えにくいので、予兆を感じにくいですし。
4性善説は幻想。性悪説を信じるほうが上手くいく
最悪の自体を想定して動くことが重要です。例えば金融機関なら、お金を盗まれないシステムが必要です。横領など内部も疑ってかかる必要があります。
人間は善意も悪意も持ち合わせているからこそ、性悪説を以て悪意と向き合うことでトラブルを防ぐことができます。
5 人に寄り添う機械は、「寄り添っているフリをする」のが最適
これまで、「人の心は恐ろしい」「機械は心がないから楽」という話をしました。
以上を踏まえると、機械に心はいりません。これが私の主張です。
SF作品で「心をもったロボット」が出てきたりしますが、あれはファンタジーだからこそいいのだと思います。ロボットが自分をこき使う主を絶対に消してやるなんて考えだしたら怖いですよね。
結局、人間は自分に都合の良いものを欲しがるので、「ロボットが主を慕っている」ように見える動きをプログラムしておくくらいがちょうどいいと思います。「ロボットが主を慕っている」ことが不都合になれば、命令を書き換えればいいのです。
話はズレますが、ロボット犬のアイボがいます。私はアイボの最大のメリットは「人間に最大限都合よくできる」ことだと考えています。餌代もかからないし、世話がしんどくなれば電源オフすればいいし、もし飼い主がいなくなっても、生命ではないので倫理問題も起きません。
アイボは「人間に寄り添っているフリをする」理想のロボットだと感じます。
6 対人仕事の闇
人間たるもの、バランスが大事です。主観ですが、ニコニコ笑顔を作らなければならない時に限って心が病みやすい気がします。心から笑えればいいのですが、おもてなしの精神や社会生活上、そういう訳にもいきません。
「印象を良くするために笑顔でいよう」に始まり、アイドルや接客業なども笑顔が求められます。体調が悪かったり、身内に何かあったり、天候が悪かったりしても、笑顔が求められます。
自分の感情は感じきったり、その場で発散したほうが楽なので、自分の気持ちを抑えて笑顔を作るのはきつい部分もあります。
要するに、「人に心があるために、意思と逆のことをする苦しみ」が産まれます。
7まとめ
機械に心はいらない。アイボ最高。という内容になりました。
人間も嫌なことをするときだけ、心を麻痺させる機能があればな、と思う今日この頃です。